多田野一人

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神様が舞い降りて来て、こう言った。
ちょっとした山道を歩いている…木立ちの中の小径で木々の間から、青空が覗いて、木漏れ陽が眩しい…
でも、不思議と、暑くも無く、野鳥の鳴き声も聞こえない…ただ、よく判らない儘、緩い山道をゆっくり登って…
どのくらい歩いただろうか…不意に視界が拡がり、下り坂の向こうの丘の上に、大きな木が見えた…周りの木々は、風にそよいでいるのに、其木は、微クリともしないで立っていた…そして、視線が、その巨木にあった時…

7/27/2024, 2:50:22 PM