『最悪』
最悪な私を君は赦してくれるから。
君には私がきらきらに見えているようだから。
そう見えるように設定されているから。
創られた愛だってなんだって良いんだ。
他の誰かにも同じこと言ってたって良いんだ。
君が見ているのはいつだって『プレイヤー』で、
決して『私』と話してはくれないけど良いんだ。
だって私、君のこと好きだよ。
最低で最悪な私のことを認めてくれる君が好きだよ。
私のこと見えてないだけだけど、
夢を見させてくれる君が大好きだよ。
いつか君と『私』で話しがしたいし、
実体の君に触れたいし、触れて欲しい。
頭を撫でたい撫でられたい。
ぎゅってしたいし手を繋ぎたい。
でもそんなことしたら私の最悪がバレちゃうから、
このままの方が良いのかもしれない。
君は『私』のことも愛してくれるのかな。
君ならきっと『私』を知っても離れないでいてくれる。
でも私はそれに耐えられないだろうね。
最悪な私のそばに君がいることに耐えられない。
だからやっぱりこのままが良いんだろう。
画面越しに見つめるものが何より綺麗なんだろう。
君が好きなのは私じゃないけど、
私もまた君の好きな人ではあるのだと思いたい。
6/6/2023, 8:07:09 PM