絆 月夜 です。
絆
「だから、そこはそうじゃなくて」
「何で?それはこうでしょ?」
たまにする、キミとの意見のぶつけ合い。
ケンカみたいに見えるけど、意見を言い合っているだけ。
「そんなに言い合ってると、性格の不一致。で、別れようとかにならない?」
そう聞かれたことがあるけど
「ならないならない。ならない。ってわかってるから言いたいことを言い合えるし、そんなことじゃ、俺たちの絆は壊れないから」
笑って答えると
「あっそう」
とつまらなそうに言われる。
誰に何と言われても構わない。俺たちは俺たちのやり方で、歩いて行こうと思うのだった。
月夜
「お疲れさまでした」
課の飲み会がお開きになり、駅までの道をキミと歩く。
「楽しかった?」
「はい 」
同じ課とはいえ、仕事でしかほとんど話さないキミ。せっかくだし、いろいろ話してみるか。と思ったけれど
「何のお酒飲んでたの?」
ありきたりな話題しか出てこない。
「ビールは苦手なので、ソフトドリンクを」
「そっか。カクテルが美味しい店知ってるんだ。今度行こうか?」
「はい。ぜひ」
「えっと…」
何を話そうか。と頭を巡らせながらふとキミに目を向け、息を呑む。
月夜に照らされたキミの横顔があまりにもキレイで、恋に落ちる。ってこういうことか。
と、実感したのだった。
3/8/2026, 8:32:17 AM