実家の卵焼きと炒め物が好きだった
正確には懐かしいだけかもしれない
たまにその懐かしさに会いたくなるのだけれど
いま、実家でご飯を食べる時にはまず出てこない
卵焼きは朝ごはんとかお弁当に入るものだったし
あの頃の炒め物をするには環境が変わりすぎている
両親は(ぼくらも)十数歳、歳をとっているし
ぼくらにもこどもたちがいる
遡って大学生の頃、初めて自炊をした時に
これら実家の味を再現してやろうと思った
卵焼きは案外、近いものができた
白だしを使っていたらしい
どちらかといえばだし巻きだった
炒め物については、これまで再現できなかった
醤油ベースの、ご飯が進む味
「なんとなくこれぐらい」のあの感覚が、つかみきれない
多分もう出会えないんだろうけれど
ぼくにはぼくの「炒め物」が
これから大事になってくるんだろうなあ
3/18/2025, 11:18:24 AM