蝋燭の火が揺らめく。ちらり、彼女の横顔を伺う。頬はほんのりと染まって、いつもより色気が増していた。「陸奥守くん……?」「ん?」「ありがとう」重ねられた手は温かくて、自分の手とは違う。ふにふにとした感触も堪らない。「どういたしまして」二人なら暗い夜も怖くない。
1/22/2024, 10:01:57 AM