「あんた、早くしなさい!」
母に布団を剝がされて、寝ぼけ眼をこすりながら体を起こす。
時計を見ると8時を過ぎている。
ああ、学校に遅刻しちゃうから急がないと、と思ったところではっと気づく。
あれ?俺はもう社会人じゃないないか?と。
そう思ったとたん、一気に眠りから覚めた。
昨日まではお盆休みで、久しぶりに母に会ったからこんな夢を見たに違いない。
今日から仕事がまた始まる。
このまま子供のままでも良かったのにな、と思ってしまった俺は、そろそろ転職を決意するべきなのかもしれない。
「子供のままで」
5/12/2024, 6:55:55 PM