クスノキ

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こわがりな弟がわたしにいたのは25年まえだった

5歳の当時、わたしの手を掴んで後ろを歩く2歳の彼はとてもかわいかった

「おばけ…いる…?」

トイレに行くときいつも聞いてくる。


「いないよ、そんなのいるわけない」

わたしはいつもそう答える。


でもその晩はいつもとすこし違っていた。



床から出る黒い無数の手。

その手に掴まれて、助けを求めて声を出しながら起きたのだ。

鼓動が大きい。 そんな夢普段みないのに…



ちょんちょん

肩を触る指にビクッ!とした


弟だった


「ねーね、おしっこ」


はぁ…とため息を尽きながら、わたしは弟と手をつなぎ暗くて寒い廊下に出た。

3/17/2026, 8:20:52 AM