足り過ぎた贅肉

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秋晴れの朝に思い立って、おにぎりを持って景色のいい丘へ出かけてきた。
頂上よりちょっとだけ下がったところに見晴台と東屋がある。
東屋には先客が3人居りお弁当を広げているので、見晴台に登って上でおにぎりを食べる事にする。
見晴台は地上から10M程の高さがあるが、しっかりとした作りと手すりのおかげで全く怖くない。
秋晴れということもあって風も穏やかで心地良いくらいだ。
カバンからおにぎりを2つ取り出して包みを開けていく。どっちから食べようかなと思った時不意に手が滑って1つ落としてしまった。
おにぎりは転がり手すりの隙間からスッと下に落ちていった。
慌てて見晴台から駆け下りる。
おにぎりは地面に潰れ、どこから来たか1匹のネズミが既に食べ始めていた。
普段ならネズミを追い払うだろうが、秋晴れの空に免じてそのまま食わせておく。
1つになったおにぎりは普段より美味しく感じた。
(秋晴れ)

おにぎりころりんのオマージュ、特にお返しは無い場合

10/18/2024, 1:34:50 PM