一つ手に取り、火をつける。欲しくもないのに欲しがってしまう。絶えず起こる溜息に意味を持たせたい、なんてよく分からないまま始めた。好きでもないのに。“依存“だ。愛しさと依存の違いをまさか人以外に教わるなんて。灰たちを集めてできた針山はモノクロの世界によく溶け込んでいる。意思も形も持たず天へ登る煙。まるで私と、また溜息をつく。
3/25/2024, 2:30:12 PM