泡くらげ

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「ねえねえ、その翼に僕を乗せて!」

「この羽はね、あんたと一緒で傷だらけになっちゃってて、もう飛べないの。まあでも、あんたが大人になったら考えてあげるわ」

ぼくはリリーの綺麗な羽が大好きでした。リリーの羽はとてもきらきらしていて、見るたびに嬉しい気持ちになりました。

「羽の生えた人間がいるらしいぞ、きっと良い値がつく。」

リリーは、ある日の朝突然いなくなりました。ぼくは今でもずっとリリーを待っています。でもリリーなら強いから、絶対、今もどこかで元気に暮らしています。

大人になったらって言ったくせに、リリーのばか。

11/12/2023, 7:02:47 AM