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最後の声、それが録音されたであろう、DVDを、

仕事場で見つけてしまった、いや、幸運にも、

落ちてきたのかもしれないけど、見なければ、

いけないと、感じてしまって、思わず着ている、

服の中にしまって、仕事終わりに家へ帰り、

さっそく、パソコンで見てみたら、それは、






"君の全てが詰まっていて、努力と皆を思う、

大切な気持ちが溢れんばかりに綴ってあった。"






それを見た後に上司である後輩にも渡して、

見せたら、驚かれたが予想外だった。

本来なら知っている前提で渡したからである。

もしや、何かしらあった場合にと備えていた、

そうとしか、考えられなかったのである。

だけど、もう、帰って来ないから何も言えない。

愚痴を言うことも、喧嘩をすることも、笑い、

泣き、讃え合って、同じことを共有することも、

何も出来ないのである、ここに後悔があるなら、

ボクごと全て連れ去って欲しいと思う今日が、

また、始まってしまった、けど。

そんな事を言ったら今はいない人に怒られるので

考えないように、××××の為にも、

自分達の罪のためにも、今日も頑張らないとね。

とある未来機関の一人の独白。



狛枝(→→→→→)←日

6/26/2025, 11:52:13 AM