徒花

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「子猫」

何も知らない子。

好奇心旺盛で、自由奔放で、こちらの苦労など知らぬ顔でこちらを覗く。

見るもの見るものが新しく、新鮮で
色んなものに興味を示す。

育ての親に好かれようとしているのか、はたまた気まぐれなのか、膝に乗ってきたり、頬ずりしたり。
それはとても、可愛いものだ。

丸い瞳でこちらの様子を伺うように覗く。
純粋無垢な瞳は濁りがなくて穢れを知らないそれは、とても綺麗なものだ。

これから色んな事を知っていくのだ。
この瞳もいつかは濁ってしまうだろうか。
純粋無垢な仕草も、好かれようとする姿も
いつかは見ることが出来なくなってしまうのだろうか。
反抗的な態度も見せるようになるかもしれない。

いつか私の手から離れていってしまうのだろうか。
その時は私の方が縋ってしまいそうだ。

どんなにそう思っても、いつかはそんな日が来るのだろう。
いつかその日が来ても私は貴方を愛し続けよう。
反抗的になっても、私に強く当たろうと、
貴方は愛しくてたまらない私の子に変わりないから。


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補足になります。良ければ。

子猫と人間の子を重ねて書いてみました。
猫も人間の子も違いはあれど、どちらも同じようにも見えると思い、合わせて書いてみました。
どちらの見方もできるように書いてみましたので良ければ読み返して見てください。


余談ですが前回の「秋風」補足

季節の変わっていく様子と、心の移り変わりを
混ぜて書いてみた、つもりなのですがあまり上手くまとまらなかったなと感じています。

夏から秋へ気温が寒くなっていくように
最初は熱を入れて頑張っていた出来事も色んなことを知っていくうちにだんだんと冷めていく。
その様子を落ち葉でも表してみました。

最後の部分は辛いことがあったが諦めきれず、辛さや辞めたい気持ちを振り払って、また前を向き夢に向かって歩き始めた。というイメージで入れてみた箇所です。

11/15/2022, 4:28:47 PM