霧夜

Open App

閉鎖された、真っ暗な世界

一番安心できる、唯一の居場所で

頬を濡らして、けれど声は殺して

膝を抱えて、俯いて

「死にたい」気持ちに、想いを馳せる。

---二作目---

「それじゃあ、おやすみ」
「......」
「?どうしたの?」
「いや...狭いよな...って。...すまん」
「...ふふ、謝る事ないよ。寧ろ、僕はこっちの方が良いから」
「は?なんで?身体はみ出すし寝心地悪いだろ」
「んー、だってさ?」

ギュッ

「!?!?///」
「こうやって抱き締められる口実になるでしょ♪」
「えぁ、だっだが...///」
「あ、もしかして...嫌だった?」
「うぐ、...い、嫌じゃ...ねぇけど///」
「ふふ、ならよかったよ♪それじゃあ、改めておやすみ、いい夢を」
「ん、やすみ///」

#狭い部屋
319作目

一周年記念まで...あと45日

6/4/2024, 10:58:26 AM