暗夜姫

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開けないLINE。
中学生の頃、私は運動部に所属していた。
私の学年は10人以上の部員がいた。
部員が多いからか、いくつかグループが出来ていた。
そして、気が強い人が多かった。
何かを決める度に揉めて決まらない。
そんな部活で、私の学年の人のグループLINEが出来た。
私はたまにみていたけど、見ない期間があった。

ある日、親がスマホの画面を見せつけてきた。
それは私のスマホで。
部活のグループLINEだった。

そこに書かれていたのは、私への誹謗中傷。
私は見ていられなくて、目を逸らした。
けれど、親は見せつけてくる。
挙句の果てに読み上げ始めた。

地獄の時間の始まりだった。
聞きたくなくて、ヘッドホンで耳を塞いだ。
ベットに逃げて布団を被った。
けれど、ヘッドホンを取り上げられた。
布団を剥がされた。

そして、また、読み上げ始める。
私は嫌でたまらなくて、泣き喚いた。
けれど、止まるはずもなくて。

いつもトラブルの引き金は私だった。
私の一言から、親の口喧嘩が始まる。
私の行動から、親の口喧嘩が始まる。
どうしようもなかった。

学校にいることがとても辛い。
行きたくないのに。
家ですら安らぎの場所は無い。

私はつらさを見せないようにした。
「いい子」を演じ続けるようにした。
親の愚痴を聞いて、共感して。
どんなに疲れてても。
表情や声色を取り繕って。

でも、もう限界なんだ。
疲れてしまったんだ。

けれど。

この社会は死ぬことを許してはくれない。
この社会は逃げることを許してはくれない。

でも、限界だなんて言えないから。
死にたいだなんて言えないから。

もう、いっその事、壊れてしまえばいいのに。
この心が壊れてしまえば楽なのにな。

あぁ、どんどんと本音が溢れてくる。

人間関係に疲れた。
勉強に疲れた。
仕事に疲れた。
期待されるのに疲れた。
「いい子」を演じるのに疲れた。

誰かに甘えたい。
一度でいいから、「頑張ったね」って。
そう言われて、抱きしめられてみたい。

褒められるときは必ず呆れられてる。
それくらいできて当たり前だ。みたいな。

頭痛い。
眠い。
体が重い。
だるい。
何もしたくない。

もう、やだよ。
なにもかも嫌になっちゃった。

あぁ、何もかもが負担になってしまう。

ねぇ、誰か助けてよ。

死にたいけど。
一人は嫌だな。
あぁ、私って、本当に我儘だ。

9/2/2024, 9:32:09 AM