なぁ、と震えた声が風に乗って耳を揺らす。 こんな事をする意味はあるのか、と脳内で何度も反芻したであろう言葉は音にせずともこちらに伝わってくる。 しかし、否、だからこそ私は君に矛先を向ける。 誰よりも一緒にいた、君に。 ずっと一緒だったはずの、制服の違う君に。 だってこれは、終章ではなく序章なのだから。「誰よりも、ずっと」
4/9/2023, 4:28:29 PM