ひろちゃん

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最初の記憶は昔の実家の近く
河原で父とてんとう虫を見た
広がる緑に青い空が広がった

次の記憶は階段上の
小さな窓から見えた空
飛行機雲が浮かんでた

次の記憶はボロボロと
剥がれた昔の古い壁
地図を作って遊んでた

幼稚園では泣き虫で
遊ぶことさえままならず
プールをひとり歩いてた

ベランダからはいくつかの
鎮守の森や何らかの緑がもこもこ見えていた
母が洗濯物を干し
私はいつもそこにいた

やがて僕を連れ回す
クラスメイトに連れられて
プラネタリウムの道すがら
坂を登った丘の道

時に一人で遠出して
道に迷った細い路地
いつもほっとできたのは
川にかかる赤い橋

夕陽は僕の頬を染め
町が灯りをともすころ
家路を帰る寂しさを
私はいまも覚えてる

7/17/2024, 9:24:55 PM