「もしも未来が見れるなら」
今日は雨。おまけにやることもない。
暇だと思ってネットサーフィンをしていると、「昔のひとびとが想像した〇〇〇〇年」の画像を偶然見つけた。
その画像を紹介するサイトでは、今からちょうど100年くらい前に「100年後にはこうなっているだろう」と専門家同士で意見を出し合って作られたと説明があった。
なるほど。科学技術があっという間に進歩したおかげでできるようになったこともあるが、それでもまだ実現していないこともある。
まあ「したいができない」と「する必要がなくなった」との間を区別はしなければならない。また、知れば知るほど、人間や社会に対して悪影響を及す可能性があるとわかることもあるだろう。
……そういや、自称マッドサイエンティストさんは未来を見ることが出来るのだろうか?
「勿論だとも!!!過去改変に未来予測、どんなことだって思うがままだよ!!!スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーーシャスなこのボクにできないことがあるとでも?!!」
……さすがだ。
もしも未来が見れるなら───。
「ん??」
「未来が見たいのかい???」
「楽しみはあとで取っておいた方がいいんじゃないかな」
「んまあキミがそこまでいうんだったら!!!見せるよ!!!」
「ただし!!!そこそこ細かく条件を加えてもらわないと演算処理が青天井になっちゃうからね!!!」
「とりあえずボクが思う『キミに最適化された未来』でも見てみるかい???それとも『最悪な未来』がいいかい……??」
「そうだなあ……こういうのもあるよ!!!『〇〇年後のキミが宇宙戦士コスモファイターとして爆発する未来』とか『何かと契約して魔法少女になって宇宙を終わらせる未来』とか」
は??なんて???
「アッコレネタバレになっちゃうかな……??」
今更何を心配してるんだよ。
「とにかく!!!『全ての可能性を排除できない』からこそこういう結果も出てくるんだよ!!!」
そういうもんなのか……。
「ボクから言えることがあるとすれば、キミはもうちょっと運動した方がいい、ってことくらいかな!!!」
「さて!!!おやつの時間だよ!!!何食べる??桜餅???」
それはあんたが食べたいものだろ?
今うちにはないから我m「さて!!!買いに行こうか!!!」
……はぁ。仕方ないな……。
桜餅を求めて、自分たちは雨の中和菓子屋まで出掛けた。
01110011 01100001 01101011 01110101 01110010 01100001 01101101 01101111 01100011 01101000 01101001
……まさか未来について聞かれるとは思ってもみなかったよ!!
地球規模の予測ならある程度できるが、個人単位での予測は難しいからね!!!
とはいえ!!!ボクがキミに出会った以上!!!見捨てることなどできない!!!
だからボクは、キミが幸せになれるように、できることはする所存だよ!!!
……だからキミも、ちゃんと自分を大事にしてね!
4/20/2024, 4:57:26 PM