ゆかぽんたす

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君が僕の手を取ろうとしなかったあの日から、なんとなく感じてたんだ。もうこの関係は破綻しているって。でもその理由が、君に僕以外の誰か他の存在があるだなんて思わなかった。いつからアイツのことが気になり始めてたの?怒らないから、教えてよ。分かったところでもう君の心は僕のほうへ振り向くことはないんだろう?

思えば、僕らの始まりは君が僕の隣りに座ってくれたことからだった。ひょんなことで仲良くなって、同じゼミに入って課題を一緒にやったりして。気がつけば君は僕の隣にいつもいてくれた。告白してくれたのも、君だった。君が僕の全てだった。始まりが君からだったから、せめて終わりは僕からにしよう。君はこれから僕に会いに来る。いつもとかわらないただのデートだと思ってる。でも本当はそうじゃない。別れの言葉と、感謝の言葉を君に伝えて僕は潔く君の前から消えるんだよ。どうせ引き留められることはないから言う言葉は端的に。できるだけあっさりと終わらせるつもりだ。そしたら君は晴れてアイツと一緒になれる。これが1番いい選択なんだよね?君にとってのハッピーエンドの展開はこれが良いんだ。でも、僕にとってはバッドエンド。君の幸せを願うと僕は不幸になってしまうなんて。皮肉なもんだ。あんなに君と楽しく過ごした時間さえも嘘だったと思いたくなるよ。でもいいんだ。これで、いいんだ。
さようなら。ありがとう。

3/30/2024, 4:18:25 AM