よつば666

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お題『日蔭』(1/30分の再投稿)
※『帽子かぶって』の続き※

 秋更可崘(あきざらかろん)(委員長)の祖父と芳野月(よしのゆえ)は家の隣にある小さな畑を訪れた。
この小さな畑は今、隣にいる可崘の祖父が趣味でしている家庭菜園だ。

芳野「立派な畑ですね」

可崘の祖父「そうでもないよ。3坪程度だよ」

可崘の祖父は笑っていた。畑の右端を歩くように言われ、奥にある屋外用物置へ2人は向かう。物置の中には農具類が収納されている。芳野は可崘の祖父から軍手と折りたたみの四角いバケツを受け取る。

可崘の祖父「あのレーンの場所(畑)の雑草抜きを手伝ってもらえないかな」

可崘の祖父は芳野の目の前にある1番右端の畑を指さした。土の上にぴょっこっと細い黄緑色の草が雑草だと丁寧に教える。

芳野「わかりました」

返事をして腰を下ろし畑に近づく。そして雑草を見つけては次々に抜いていく。可崘の祖父は何かを思い出し、芳野に声をかけた。

可崘の祖父「芳野さ〜〜ん。言い忘れていたが、雑草についた土は払い落としてくれないか?」

畑の半分くらい行った所で声がかかる。芳野はバケツの中を見る。雑草と一緒に土も抜いてしまい、分量を例えるとしたら紙コップ1〜2個分くらいの土が入っていることに気がづいた。

芳野「これはあかんわ、やり直しやわ」

日陰のない小さな畑これをほぼ1人でしているのだとしたら大変だろうなぁと思う芳野であった。

End
〜委員長編とあセカ原案99話〜

1/30/2025, 6:55:41 AM