#哀愁を誘う
落ち葉の上を歩くと、秋の音がした
駆けまわる子供たちの声に耳を傾けて
そっとさす木漏れ日に目を細めて
地面に落ちたどんぐりも、鳥につつかれた銀杏も
水の流れに身を任せる小石のごとく佇んでいた
スローモーションのように穏やかな時間が過ぎていく
一緒に座ったベンチも、初めてキスをした場所も
全部はっきりと覚えてるのに
あなたがいないという事実だけが受け入れられなくて
まだどこかにいるような気がして
結局いないって絶望して、勝手に落ち込んで…
駄目なんだ
あなたがいなくなった日から、ずっと
私の歯車は動いてない
残っているのは錆びついた傷だけだった
11/4/2024, 1:47:25 PM