僕は君に、劣等感をいだいている。
その美しさに、その生き方の清廉さに。
それに比べて僕の、惨めさといったら。
例えば、声ひとつとってもそうで、彼の紅顔さといったらない。
なんていうか、そこに世界があるっていう感じなんだ。
わからないかもしれないけど、才能のありやなしやって、そういう所なのかな。
***
僕は貴方に優越感を抱いている。
とくに、その、泣きつきたくなるような目が、少し愛情をそそるだろう?
でも、君の心の綺麗さは、多分監督も知っている通りで、それだから、僕は君を放置してるんだ。
性格悪いかな、わかってるよ。
でも、それは仕事であって、僕の輝くような顔を、放置している君も、君で何か言いたそうじゃないか。
僕を讃えばいいんだよ。
7/13/2023, 10:09:16 AM