夢路 泡ノ介

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鬼女らが淑やかに笑みて眺めるは、
黄昏色から移ろうた朱の山。
涼風が金木犀の匂いを乗せて、
晩夏の終わりを告げている。
人の世はまた緋色で染まり、
いずれ枯れるまで紅で賑わう。
湿りも離れ、冬将軍が腰を上げ、
訪るまでの宴は赤いまま。

【秋🍁】

9/26/2024, 11:57:47 PM