ここまで休まず歩みを進めてきた
その反動か、視界が不安定になり体も重い
私は馬から荷を下ろし
束の間の休息を取ることにした
こんなことをしている暇はないのに
早く貴方を迎えに行かなければならないのに
考えれば考えるほど意識が朦朧として
気づけば東の空から光が射し込んでいた
眠ってしまっていたのか
休んでいる暇ない
闇に攫われた貴方を
救いに行かなければならないのだから
貴方がいつも私を守ってくれたように
今度は私も貴方を助けたい
私は薄れゆく記憶を手繰り寄せ
彼方に向かって再び歩き始めた
10/8/2024, 12:07:21 PM