青葉

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風は少し収まった
昼にはまだ遠い街角で
うっかりと水たまりを踏まないよう
目線はいつも以上に下を向く

ふと違和感に耳をすまし
雨が降っていても蝉は鳴くと知る

細かい雨音と混ざり合う蝉しぐれ
脚に張りついたパンツの
不快と痛快を同時に味わいながら
ただ足を交互に出す

決められた仕事のように
宿命のように 生真面目に


            (鳥かご)

7/26/2022, 5:43:29 AM