お題「花咲いて」(雑記)
花……比喩なのか本物なのか。
一度でいいからひまわり畑を見に行ってみたいなぁ。
実家の近くの耕作放棄地で秋桜畑をやっていたから秋桜はよく見たんだけど、ひまわり畑は見た事ない。
今回は実家の植木と、国語の教科書に載っていた話。
花が咲いて散って実がなるのが基本的な植物の一生なのに、花も実も楽しむ植物ってあんまりないなぁ。
実家のさくらんぼは雌株だけ植えられていて、春に花を咲かせた後、どこからか受粉して毎年三つ四つぐらい甘くない実をつけていたけど。
子供(私とか兄弟)が生まれた時に町からもらえる苗木が成長したんだけど、一軒家じゃなくてマンション住まいの人は拒否していたのかなぁ。てか拒否できていたのかなぁ。植木鉢に植えたらそれなりのサイズに収まるとは思うけど。
枇杷の木は毎年すごい量の実がなっていたけど花の季節は覚えていない……。なぜだ。(こちらも放置しているせいで大して甘くない)
実家だと他にはさるすべり……もまだあったっけ?やっぱり玄関前の金木犀が目立つけど。
あと三年ぐらい前に美術館でたまたま出ていた絵で花の名前を知ったのは何だっけ。小菊みたいな小さくて黄色い花が咲く。
他は……棚もないのに他の木に絡みついて育った藤がなぜかあるけど、花咲いていたっけ?
椿は肥料として油かすをやらないと綺麗に花が咲かないと母がぼやいていた。(去年は忘れたらしい)
南天もまだあった気がする。花の記憶はないけど赤くて小さい実がなる。
ツツジは結構いっぱいあるなぁ。中庭も手水鉢の周りもツツジだ。
冬だか春先だかに花が咲く低木は……ユキヤナギとかだっけ?名前忘れた!
昔は玄関先にチューリップとか植えていたけど、庭を工事して砂利からコンクリートにしてからは一年草は植えてなかったはず。
私が高校の時に学校の授業で育てた葉牡丹を植え直したら、キャベツみたいに結球している真ん中から芽が伸びてきて、菜の花みたいな花が咲いた思い出。割とインパクトあった。
書きながら、国語の教科書に載っていた向田邦子のエッセイ「字のない手紙」を思い出した。内容を書いてからあれ? と思って調べたら「字のないはがき」だった。
普通に死んでいたら向田邦子忌とかあったんだろうか……と未だに思う。単独事故としては世界一の死亡者数を数えたという、JAL123便御巣鷹山の飛行機事故で死にました。
「字のない手紙」は教科書に載っていた部分しか知らない。表題は戦争のために学童疎開した、まだ字の書けなかった妹に「調子が良ければ◯、悪ければ×を書いて送りなさい」と父が実家の宛先を書いて渡した葉書の事。初日は赤で大きな丸だった。同行者によると、疎開児童達を受け入れる催事が盛大に行われた、らしい。翌日からは鉛筆の黒い丸。その丸も段々と小さくなって行って、とうとう×に変わって、その×がついた葉書すら届かなくなった。母が迎えに行くと、妹はシラミか何かを患って寝かされていた、という話。
その中に、父から送られてきた手紙は時効の挨拶から始まって庭の花が咲いたとかの他人行儀な内容だったって話がある。
一度通して読んでみたいなと思いつつ放置して……二十年は経ったか?
元々小説が好きなのに、教科書で覚えているのはエッセイばかりだなぁ。いやこころとか大嫌いだけど。あそこから何を学べと? 友人を出し抜く神経? 恋は早い者勝ち? 羅生門も意味不明だった。山月記は耳に痛い。少年の日の思い出は論外。一枚の葉は理不尽。高瀬舟が一番マシな気がする。(一番好きだったのは、シンデレラに十二時を教えた時計の話)
検索したら「握手」も微妙だったな。卒園した児童養護施設の園長が訪ねてくる話。「温かいスープ」は割と良かったけどこっちも多分エッセイ。
花の話に戻ると、同じく教科書から、染色家である志村ふくみの話も印象に残っている。(このエッセイが印象的すぎて、志村ふくみの特別展に行ったぐらい)
反物を桜の色に染めるのは、花びらではなく茶色い木の皮。しかも花が咲く直前の木の皮が一番色鮮やかなのだという。
……実家の枯れたソメイヨシノも、皮を剥がしてみたら綺麗に染まったんだろうか。※なお技術
7/23/2024, 10:21:21 AM