「言の葉」
自分の中から
どんな言葉が
出てくるだろうと
わくわくしていた頃。
言葉は
こんこんと湧く
泉のように
枯れることなく
溢れ出てきた。
こころの声ではなく
世の中の声や
怖がりさんな
自分の声が
大きくなって
次第に
なにが楽しいのか
どうしたいのか
すら分からなくなった。
木枯らしが木の葉を
すべて
散り去るように
もっている言葉も
みんな散っていった。
それでも
厚い雪の下で
じっと生きている
わたしの言葉。
もうすぐ春
陽の光を浴びて
こころをあたたれば
きっとまた芽吹く
言の葉。
#木枯らし
1/17/2023, 3:20:26 PM