『おかえり』
懐かしい声──お気に入りでよく着ているからか少し伸びているTシャツ──優しい笑顔──
仕事終わり、家に帰るとあなたが居た。
なんでここにいるの?だってあなたは───
触れて確かめようとすると、あなたは居なくなっていて
おかえりといわんばかりに足元にすり寄ってくる猫が居た。
あなたが居なくなってから保護した猫だ。
手のひらに収まる大きさだったが、今では両腕で抱き抱えるほどまで成長していて、時間がたったんだなぁと実感する。
『ただいま』
腕の中の猫はゴロゴロ鳴いていた。
-突然の君の訪問-
8/28/2023, 1:03:30 PM