舞桜

Open App

平穏な日常。

誰もが退屈し、好まないもの。
誰もが忘れてしまった、一番大切なもの。

誰かの目に映る、
ただの木、ただの草、ただの花、ただの人が、

誰かにとっては、
青い空に映える黒い木々で、
生き生きと青く茂る野草で、
透き通るように薄く美しい花びらの花で、
ため息が出るほど大切で大好きな人。

なのかも、しれない。

私は、まだ赤子だったよ。
赤子だった私には、
あなたの恐怖を、
孤独を、
寂しさを知らない。
知れないんだ。

それは、幸せなことかもね。

仕方がなく、無力だった。
私はその代わり今という時を生きなくてはいけない

それは時に、死よりも辛いだろう。
でも、乗り越えてみせるよ。

だから、安心してね。

3/11/2024, 1:28:33 PM