【あなたに届けたい】
【創作】【宵(よい)と暁(あかとき)】
1/31 AM 8:05
「ついこないだ新年になったと思ったら、
もう1月が終わっちゃうんだねぇ」
「そうね」
「来月はバレンタインがあるね!
真夜(よる)くんにあげるのは当然として、
今年は天明(てんめい)くんにも
チョコ渡すでしょ。どんなのがいいかな~」
「なんで決定事項になってるのよ……」
「えっ、まさかあげないつもりなの?」
「別にアタシたちがあげなくても、
槇(まき)くんは大量に貰いそうじゃない」
「あ~、確かに。机の上に大量に積まれてる
チョコの山、実際にちょっと見てみたい。
天明くんならあり得るかも」
「だから、いらなそうでしょ」
「宵ちゃん、それはそれ、これはこれって
やつだよ。せっかくのイベントなんだから
楽しまないと」
「――天明」
「ん? ――あぁ、真夜か。
宵と古結(こゆい)も。おはよう」
「おはよう」
「おはよー、天明くん」
「……おはよう」
「? なんか、宵、複雑な表情してないか?」
「あ、大丈夫。今ね、宵ちゃんと、天明くんに
どんなバレンタインお届けしようか? って
話をしてたの」
「ぶはっ。……ヤバ、ツボった……。
それ、本人に言うのか」
「あれ? ダメだった?」
「いや……、そういうことなら、
楽しみにしてる。よろしくな、2人とも」
「うん! 真夜くんも楽しみにしててね」
「わかった」
「(……ああもう……)」
1/30/2023, 3:57:44 PM