静寂に包まれた部屋。
ただ、畳張りだとかフローリングだとかダンボールだとか。気にも止めない床から天井を、ダラダラと眺める一日が好きだ。
窓の外の音と、テレビの音。私が感傷に浸るために必要な素材は、どちらだろうか。常に音を出し、威嚇するようにも見える姿は、何故だかとても滑稽だった。
僕のベットに入り込む子犬は、無邪気で無垢で無頓着だった。包んで閉ざして囲おうとしても、拒絶を示すその声に、そろそろ嫌気が差してきた。
静寂を求めているんだと思う。あまりに煩くて、喧騒の中では決して安心できないから。
戦争だとか、紛争だとか、殺人だとか、発砲だとか。窃盗だとか、放火だとか、地震だとか、氾濫だとか。関わらなければ気にもしない喧騒に、ふと触れてしまった場合、自分はどうしたら良いのだろう。
壊れていたくはない。
守られていたい。
そう思う自分に、幸よあれ。
9/29/2024, 3:33:06 PM