名無していう名前の名無し🍐

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無色の世界。(十六日目)

俺の目に映る"偽物"の景色は全て"無色"に見える。

隣で微笑む君がいてもボクは君の微笑む白黒の顔しか
分からない。

そんなボクでも良いのかい?と聞いたら、彼女はなんて言ったと思うかい?

ボクは驚愕した。それは、彼女は何を勘違いしたのかは知らないが、ボクは目が見えない。と認識したようだ。

その瞬間、人が代わったように彼女の笑みは消え冷酷な表情になった。

ボクは背筋が凍った。
だけど思ったこともあった。

「ああ。所詮皆仮面をつけた弱者なのだ。」とボクの考えがおかしいのかは人それぞれだから弁解は出来ないが、ボクは必要最低限、"障害者だから"という理由で
態度を変える人と接触したくない。

その後は無事かどうかは分からないがそのまま何も起こらず彼女は家に帰っていった。

__最後まで笑みを消して。

嫌、正しく言うと彼女は"笑っていた"だけど"声"は笑っていて"顔"は笑っていなかった。

表情は無表情、真顔等が当てはまるだろう。

彼女が帰った後は今まで優しいくて可愛い彼女だったのに、たった「ボクは見える景色が白黒だけど、そんなボクでも付き合ってくれるかい?」と聞いただけなのに
たったそんな事なのにボクは疲労のせいか分からないが

空気が抜けるようにソファーに寝転がった。

編集中
20♡→

4/18/2024, 5:54:10 PM