水無月はじめ

Open App

『初恋の日』

近所の小さな夏祭り
そこで君と目が合った

優しくはにかみ
セミロングの黒髪が
夕日の中で反射する

立ち去ろうとする君を
思わず僕は追いかけた

気づくと鳥居の下にいて
君の姿は見えなくなった

拍子抜けする僕の耳元を
少し涼しくなった風と
蛍が一匹かすめていった

ふふふ、と笑い声がした
僕はそれが可笑しくて
ははは、と一人笑っていた

5/8/2026, 6:00:40 AM