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『君の背中』


決して届かないと知りながら、
私はその背中に手を伸ばした。

君の内側はどんなもので溢れているのか、
君はどんな温度で、どんな感性で、
この世界を見据えているのかを、ただ知りたかった。

君が纏っている優しさの質量は、
その背中が物語っている。

君の背中を見つめて思う。
いつかこちらを振り返ってくれるだろうか。

そんな淡い期待を抱いて、
私は、ただ君を見つめることしかできなかった。

2/9/2025, 10:48:14 AM