ゴォン、ゴォン、ゴォオン別れの時が来たのだと、無情な鐘が時を告げた。抱き合って、口付けて涙を拭い合いさようなら、の一言がかすれて消える。そうして振り返って駆け出して。がんがんがん目覚めの時が来たのだと無情な頭痛が朝を告げた。頭を抑えて、唸りながら恋がしてぇなぁ、起きたくねぇなぁでも起きなきゃとベッド脇のメガネを探してさまよった手がメガネを落とした。やはり、現実はクソッタレである。「時を告げる」
9/6/2024, 1:56:40 PM