とある恋人たちの日常。

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 雨がたくさん降っていて、身体が重くて頭も痛い。
 これはきっと気圧だなー。
 
 答え合わせをするように私はスマホのアプリを開くと爆弾マークが連なっていた。
 
 肩を落としてソファに転がっていると恋人がマグカップを差し出してくれる。
 
「大丈夫?」
「だいじょぶじゃありません〜」
 
 マグカップを受け取りながら返事をすると苦笑いしながら彼の手が私の頭に軽く添えられる。優しく撫でられて心地好い。
 
 私が猫なら喉をゴロゴロ鳴らしているところだ。それも多分、かなり大きい声で。
 だって彼の温もりは気持ちいいんだもーん。
 
 私は彼の身体に体重を乗せる。すると頭にあった手が肩に添えられ抱き寄せられた。
 
 彼の温もりは私に安らぎをくれる。
 ああ、大好き。
 
 いつもなら暑いかもしれないけれど、今日は雨のおかげか気温は下がっていて今くらいがちょうどいい。
 
 瞳を閉じて彼に身をゆだねていると、雨が音楽を奏で始めた。
 
 
 
おわり
 
 
 
三九一、雨音に包まれて

6/11/2025, 1:21:57 PM