暗い夜の中
真っ黒な部屋に一人
どこを向いても
続く黒を眺めていると
何故か涙が溢れる
いつもは広いこの部屋で
灯っているキャンドル
あの人に包まれて
愛されて温もりを感じる
今日はあの人は居なくて
仕方のないことだと
分かっているのだけど
一度自覚した淋しさは
中々消え去ってくれないの
年甲斐もなく
上質な布で作られた
ネグリジェを雫で濡らすと
真っ黒な部屋に優しい光と
貴方が向かってきて
どうしたの?
なんて聞くから
いいえ。何でも。と
嘘をついてしまったの
でも優しい貴方は私を
キャンドルの光に灯された
ベットの縁で優しく包んでくれるの
11/20/2022, 4:47:57 AM