【この場所で】
小中学生で溢れた近所にある公園は、私だけの思い出が溢れた大事な場所で、大好きな人と出会った場所だ。滑り台で遊び、ブランコに揺られ、逆上がりの練習をした。
鉄棒がずっと苦手で、授業で恥をかきたくなくて密かに練習していた。もちろん上手くできるはずもなく、泣きながら逆上がりをしようと頑張っていた。
「私が教えてあげるよ」
2個上の女の子が話しかけてくれて、コツや腕の引き方を教えてくれた。習っていくうちに仲良くなり、かけがえのない大事な人となった。それは私からの一方的な想いだったけれど、変わらない親しい関係でいれれば良かった。
数年が経ち、大きな交通事故が起きた。そして、それに彼女は巻き込まれた。それに悲しんだが、心には憎しみもあった。私を置いて恋人を作った彼女を、少し恨んでいたから。皮肉にも、その事故現場は思い出の詰まった公園だった。
事故が起きたからと公園は取り壊されてしまい、思い出さえも失くなってしまったように感じている。それでも、私の人生を左右した彼女は一生涯忘れたくない。だから毎日のように公園の跡地へ来て、彼女を思い出す。
彼女と出会い、恨んだこの場所で。
2/12/2026, 1:31:30 AM