真夜中の仕事終わりに、部屋の電気をつけると、私の布団に露わな姿をしているアレ。
突然の明かりに、アレは「見ないでよ」とばかりに固まって動かない。
私の心臓は、1分間に180回を超える。
初めて、嫁になった時と同じくらいの衝撃。(実際嫁どころか彼女もいたことはないが、、)
「どうしようか」
一度、見なかったことにして、襖を閉じる。
次に、瞳を閉じて、それしか、でーぇきぃなぁーい↑(自宅の中心で愛をさけぶ!!)
1分後‥‥
再び、そっと、襖を開けて、様子を伺ってみる。
その艶やかで、光沢の細身のボディラインが怪しく誘う。
そして、私が「まさか」と思った瞬間、アレはシルクの透き通ったネグリジェをビラビラさせ、「もう、焦ったい」とばかりに私を目掛けて、抱きつき、押し倒してきた。
私は、泡を吹きながら、畳に大の字になった。
「あっ、あっ」
押し殺すような声が思わず漏れる。
アレは私のメガネの上に跨がり、ゆっくりと動く肢体に、見てはいけないものの衝撃を私は遠のく、意識のなか、拝見した。
🪳🪳🪳🪳🪳🪳🪳🪳🪳🪳🪳🪳🪳🪳🪳🪳🪳
私の体の下の方が生暖かいものを垂れ流していることに気づくのに、どれくらいの時間を要しただろうか?
ふと、気怠い体を起こして、時計を見ると、明け方の4時をうっていた。
アレは、もう、帰ってしまったのであろうか。
まだ、生臭い香りと、私の鼻の上の残った湿った感触は確かに残っていた。
私が、独り身でいるのは、きっと、アレとの一夜が忘れられないからなのだろうか。
もし、私が逆テラフォーミングを受けていたら、結ばれていたであろうか。
そんなことを思い出す今日この頃、、
およそ20年前の
夏の日の思い出である。
7/7/2023, 6:06:47 AM