時雨。

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窓越しに見える光。
その光の向こうにあるのはなんだろう。
そんなことを考えていたら、
「ピンポーン」

「ピンポーン」

「ピンポーン」
しっつこい!
もういいや。出よう。
『はーい』
『おはよう。』
『…なんできたの。』
『来たかったからだよ。』
『あっそ。てかもう昼だし。』
『君にとっては朝でしょ?』
『違う。』
『そっか。』
なんなの。いきなりきて、なんでそんな笑いかけるの…
これ以上私を光で照らさないで、
『ね、屋上へ行こう。』
『なんで?』
『いいから!』
屋上?何かあるのかな。

『あっついね〜眩しいし』
『うん』
『なんでここに連れてきたの?』
『光を見て欲しいから。ほら、眩しいでしょ?』
『眩しいけど、どういうこと?』
『君に生きて欲しいんだ。』
『な、んで…』
なんでわかるの。ねえ…私だってまだ生きたい。
『見てたらわかるよ。君のことだから。』
『私だってまだ生きたいよ…』
『じゃあ生きよう。2人だけの世界で。』
『うん、』
『またね、』

もう、君がなくなって1年か、
早いなあ、、
来世は海月がいいって言ってたね。海月になれたかな?屋上で約束したこと破ったらダメでしょ?
でも僕は、君のいない世界で君を探すために生きるよ。

7/2/2022, 2:57:17 AM