kina

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とても暑い日のことだった、私は暑さと憂鬱さでどうしても寝付くことができなくて窓を開けて外を眺めていた、時刻は深夜2:00を回り、いつもよりも暗く、静かな街に私は思わず心が踊った。

そしてお母さんにバレないように、ボロボロになってしまった制服を着て、汚れた靴を履いて、こっそりと家を抜け出してみた、いつもとはまったく違う雰囲気の空気は私の体を包み込んで、どこかに案内しようとしているようだった。

頬にできた傷がまだ痛む、しばらく散歩していると私はとある場所で足を止めた、それは近所にある川の土手沿いを歩いている時だった、ふと川を見るとそこには満点の星空が映し出されていて、まるで星空のプールみたいだった。

ぱっと空を見上げる、そこはこの世のものとは思えないほど美しい景色が広がっていて、星はこんなにも綺麗なんだと身をもって実感した。

そこで思い出した、この川がそんなに深くないことに、とても暑いし、丁度いいやと思って靴を脱ぎ、川に入ってみた、川はとてもヒンヤリしていて、けれど膝にある傷口にはしみて、相変わらず星がずっと映し出されていた。

その時だけは自分の周りに星が輝いていて、何もかもから開放され、まるで自分も星の一部になったかのようだった「このまま星になりたい…」そして虐められていた少女は星になった

6/28/2023, 10:27:26 AM