行き場の無い感情は往々にして自己を焼く。
誰が悪いわけでもない。だが何かのせいにしないとやってられない。それは八つ当たりだと分かっているから、結局自己嫌悪に落ち着いて、消化できた振りをする。
「ストレスならば、飛ばしてしまった方がいい」。
常識のような、強い言葉。
酒を呷って、肉を喰らって、無心に走って、声を張り上げて、壊れたラジオの様に話し続けて。
それでも焼けたまま。痛い苦しいと泣き喚いた数日間を。
……心底愛おしいと思う自分は、やはり矛盾しているだろうか。
どうか感情は狂おしいままでいて。
安易な答えを出さずにおいて。
そう心の底から願っていて。
踠いて生みでた言葉の全てが、なぜか強く心を揺さぶった。その感触を忘れられない。
痛い苦しいとわななきながら口角は上がって。高々と笑いたくなるのは、イカれたからか、本当か。
壊れたのならそれで良いとすら思えてしまう。行き場の無い感情は、行き場など無いまま胸の内で膨れて混ざって、何時か知らぬまに爆ぜて、壊れてしまったのならそれでも良かった。
違うんだ。決して破滅願望があるわけじゃあない。自暴自棄でもない。だがそう語る言葉に信用の余地はない。
ならば語るに能わない。
なあ、教えてくれ。
俺は一体、どうすればいい?
11/21/2023, 4:27:34 PM