どこへ行こう。
僕らはどこへだっていける。
そう思っていたあの頃も、理解してしまった今も。
きっと、思う気持ちは変わってない。
蝉の声に、流れる汗。
べとべとしてしまった体と服。
きもちわるいなんて、気にしながらも進む足は止めなかった。
この先に何があるんだろう。
持ち続けていたのは、大きな期待1つ。
子どもには、大きいものも、大人になると小さくなる?
まるで、僕と期待が入れ替わったみたいだ。
空を見上げて、ふと考える。
じゃあ、大人になった僕が、たくさん期待を胸にしたらどれくらい大きくなるんだろう。
って。
昼休憩。
夏はもうすぐ、
縮まった、心に息を吹きかけるように、
大きく深呼吸した。
今年こそは、実家にでも帰ろうか。
「課長、少しいいですか。」
きっと、忘れられない夏になる。
4/24/2025, 9:13:47 AM