再生可能人間

Open App

5ページ

前世の記憶でナターニャとポポを思い出し僕は頭が痛くなった。
5回目の人生。
0回目とは比べ物にならないくらいに平和だ。
ここはいわゆるファンタジーの世界。
魔法が発展し、魔法で何もかもできる。
僕も魔法は使えるが、一般家庭で普通魔導士(フリーマジック)として認定されている。
親も普通魔導士で僕らは極一般の人の集まりだ。
『ルグ〜、朝ご飯できたよ〜。降りておいで!』
「はぁ〜い」
寝ぼけ声で答える。僕の名前はルグルト・リア・ファニー
みんなから“ルグ”、“ファファ”、“ルトリア”等と呼ばれている。呼ばれる名前が多くて一々反応出来ないことが悩みだ。
8:00
僕は学校に行く準備を整えた。
「行ってきます!」

【&#*@7#-#;%-%=#=#;/=#[@=@!】

僕には聞こえた。この何を言っているのか分からない言葉は、“大魔法”だ。使う者の力が強大であればあるほど大厄災となり、世界に記される英雄や悪魔になる。
だが大魔法は悪魔になる可能性が高い。
「Lv4!freeBaria!」
僕は家だけでも、お母さんとお父さんだけでも助けたかった。なので僕は家に4レベのフリーバリアを貼った。

ゴゴゴゴ………………

『きゃあぁあ!やめt』
お母さんの悲鳴が聞こえた。僕は後ろを振り向い…………た。

ゴロン……ゴロゴロ……。

「え、?」

僕の視界が下に落ちた。
何とか上に視点を合わせる…と
かっこいいスーツを着た悪魔が目の前で僕のお母さんの首を持っていた。
【なかなかやりますねぇ。貴方ごときがLv4のバリアを張るなんて。しかしなんとも薄っぺらい!これはただ貼っているだけ。ほら、こうすれば……剥がれた】
悪魔は僕のバリアを手でスラスラと吸収し始めた。
「やめろォッ!」
僕は自分の魔力が吸収されるのが目に見えているのが怖くて痛そうで、僕は違う方を見た。そこで見たのは…………僕の体だった。
その瞬間、首に痛みが走った。
「うグぁぁぁっぁぁ!いたィいいたィい!」
【うふふふ。良いでしょう良いでしょう!もっとその痛みに屈指る醜い顔を見せなさい!次は首と体をくっつけて痛みの感覚を元に戻して……】

シュゥゥイン……

「うあっ?僕の体!」
【……………………】

フワッ

僕はいつの間にか実験室らしきところに居た。その椅子に座っているのは僕。
「な、何するんだ!」
【ではまず全身の爪を剥がしましょう!】

カリッグリッバキバキバキッ

爪から血が出て爪が剥がれた。
「ウァァアアァッァアッァァァァアアアァッァ!!!ウグキsjhヅsカアjッsッksカ!!」
その後も実験いや拷問は続けられた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――僕は髪も抜け落ち、体は腐り、まともに言葉を喋れなかった。
「う、ぁあ……。ンshsjハッカl」
【ふむ。これで実験はおしまいかな。用済みっと。】
バキバキバキッゴキッ
「うぎぁ…………ハhsjwbdhjsjsカkナイアksjsjsjカmsンsk…………」
腐り果てた体はあらぬ方向へ曲がりくねった。
そして僕は齢13で死んでしまった。1番嫌な大厄災という事実で。

5/31/2024, 11:00:18 PM