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"スノー"

ある時の冬。
なんとなく元気のなかった君を連れて行った。

2人ともスノーなんて初めての素人だったのに、早々に要領を掴んだ君はスイスイと私を置いて遠くまで滑って行ってしまった。

置いていかないでよと叫んでも知らんぷり。

連れていかなければよかった。
次の日の朝、君の姿はどこにも無かった。

どこへ行ってしまったのか、どこにでもいける君が羨ましい。私はまだ要領が掴めなくてそちらにはいけないけれど

君がどこかへ行く勇気を、私が与えてしまったのかな

君が楽しいのなら、私はそれでいいよ。
ほっそりと目を細めて笑う君の笑顔が、私は一等好きだから。


なんて気障な言葉を考えていると、ベッドの足元の床に見覚えのある頭が転がっているのが目に入る。

そうだった、君はとんでもなく寝相が悪いのだった!

12/12/2025, 1:21:27 PM