紅い紅葉が
一枚、二枚、落ちてくる
道の至るところに落ちていて
まるで、赤い絨毯みたい
紅色の美しい葉を踏みたくなくて、少しつま先立ちで歩く
それでも、踏んでしまう
仕方ないことだ
だって、所狭しと落ちているのだから
意味がないことなのだ
急に哀しくなってくる
もし、すれ違いなどなかったら
もし、君と別れることがなかったのなら
君は私に
「なにしてんの」
なんて聞きながら、いっしょにやってくれたのだろうか
いっしょに肩を並べながら歩いてくれただろうか
今更思っても意味がないとは知っているけど
それでも君に会いたい
会ってふたりで
この紅い、美しいレッド.カーペットを
笑いながら歩きたい
恋が色付き、枯れていった
9/26/2024, 11:01:22 AM