友達
俺は友達を作らないようにしている。
否、友達にならないようにしている。
何故ならば、ずっと一緒にいられる訳では
無いのに、こちらが傷つかなければならないのだ。
だから…。
え〜、転校生を紹介する。__だ。
こんにちは、ユウと呼んでください。
よろしくお願いします。
転校生の席は…
(この紹介も何回目だろう。)
窓側の前から2番目が空いているから
そこを使いなさい。
はい、ありがとうございます。
(なるべく無愛想に…)
そんな瞬間だった。
隣の席になった、男の子が
なんだか輝いて見え、ドキドキと心臓が高鳴った。
初めて、友達になりたいと思った。
はじめまして、オレは雪緒侑輝。君…
うん、ユウって、呼んで欲しいな。あの…友達になってくれませんか?
初めての友達は、輝という字が似合う
キラキラした笑顔の君だった。
行かないで
えー、__が、
他県へ引越しすることが決まり、
ここを離れることになった。
1人減って、寂しいとは思うが……
(嘘だろ。あいつ何も言ってなかったじゃんか。どうゆう事だよ。引越しって…)
おいっ、__!引越しって、
なんで言ってくれなかったんだよ!
…お前には、言う勇気がなかった。
なんで…、オレたち親友だろ!?
…ごめん、でも…。
もう知らねぇ、もう__とは、口聞かない。
っ…、ごめん……。
その一週間後、口を聞かないまま
__は、引っ越してった。
(やっぱ、言いすぎたよな…。でも今更、行かないでって…おかしいよな。)
どこまでも続く青い空
オレは、晴れてる空が1番好きだ。
晴れてるって言っても、
雲ひとつ無い空が好きだ。
その事を、親友に話すと、
俺は嫌いだな。
とかえってきたんだ。
親友いわく、
晴れの日は頭痛がするからなんだって。
でも、こんなに綺麗なのにもったいないよな。
だから、好きになるんだ。
雲ひとつ無い、青い空が。
今日の心模様
あーあ、今日もあの人に話しかけれなかった。
いつも隣にいる人がいなかったから、
今だって思ったのに。
なんで足が動かなかったんだろう。
結局、隣にいる人が来ちゃって、
そのまま教室に行っちゃったし…。
もう、今日会えただけでも
めっちゃ嬉しかったのに…。
隣のあいつのせいで、
ブルーになっちゃったじゃん。
あーあ、このあとどうしよ。
保健室行って、帰ろっかな…。
絶対明日は、気持ちを伝えるんだ。
侑輝センパイに。
衣替え
もうそんな季節なんだ。
ふと、顔をあげ空を見る。
確かに、肌寒いとは思うけど、
そこまで寒くはないと思う。
まぁ、どうせそんなこと
気にもしないうちに…。
__、なにしてんの?
俺の名前を、綺麗な韻律で、
呼んでくれるのは…。
…侑輝、お前か。
うん、なぁ長袖いつ着る?
そうだな。そのうち着ようかな。
そっかー。オレ、明日から着てこようかな。
あ…、極度の寒がりだもんな、お前。
そんなんじゃ雪緒の名が廃るぞ。
ははっ、でも寒いもんは寒いの!
ごめんって。ちょ、叩くなってw
(あぁ、こんな日常が続けばいいのに。)