幼きは漕ぐ
空へ空へ
それ今は
お尻が乗らず
揺れるふらここ


「ブランコ」

ただいまと
帰る場所あり
おかえりに
迷うことなく
つま先向けて


「旅路の果てに」

「ありがとう」
「愛しています」
「大好きだ」
君と生きれば
溢れる言葉



「あなたに届けたい」

I LOVEの
先に吾が名を
夢に見る
寝られぬ朝晩
泣けぬ昼間に

「I Love…」

桃色の
シワなき身頃
ぽんと叩き
春コート街へ
あら雨じゃない


「街へ」