ねこすけ。

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8/25/2024, 12:17:41 PM

雨の帰り道

ラベンダーの香りに誘われて

しゃがみこんだ路地裏

花の香りって良いですよねと

囁く声

声の主に目を向ける

水玉模様の傘を差す

あなたと目があった

ふふっと笑い合った2人の傘は

向かい合わせに揺れていた

8/21/2024, 1:36:14 PM

あなたを亡くして

鳥籠の中で俯く私

台風の様な強風が

閉め切った窓を叩く

何事かと思いカーテンを開いた

目に真っ白い天使のような羽を持つ

鳥が見えた

「俯いてんなよバカ」

と少し意地悪そうなあなたの声が

頭の中を占領していく

ふふっ…と微笑んだ私は

「あんたに言われたくないよ」


大きく手を振った

8/21/2024, 3:05:14 AM

さよならは

傘から零れ落ちた

一滴

雨後の空に架かる虹は



またお会いできる機会を…

と小さく微笑んだ

小石に笑顔を描いた私は

じゃあねと手を振り

歩き出す


8/15/2024, 12:22:13 PM

こんな風に暮らしていけたら

楽しいよねとか

どんな子供だったとか

何気ない話をして

手を繋ぎながら砂浜を歩いた

どこで間違えたのかな

間違えてなんかないよ

僕達は誰よりも素直に生きてきた

今は幸せ?

幸せだよあなたがいるんだから

……そうだね

じゃあ

来世でまた逢おうね

「夜の海で」

8/14/2024, 12:58:56 PM

自転車に乗って

涼しくなった体に

秋を感じる祭りのあと

一緒に帰ろう?と異性に声をかけられて

真夏の夜の夢!?と

ドキドキしていると

あんたの友達が好きなんだよねと言われて

あーそうですかとウンザリしながら

渡る小川の橋で

踏み外して自転車ごとドボン

夏休みラスト一週間風邪をひいて過ごした

中三の苦い青春



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