8/21/2024, 1:36:14 PM
あなたを亡くして
鳥籠の中で俯く私
台風の様な強風が
閉め切った窓を叩く
何事かと思いカーテンを開いた
目に真っ白い天使のような羽を持つ
鳥が見えた
「俯いてんなよバカ」
と少し意地悪そうなあなたの声が
頭の中を占領していく
ふふっ…と微笑んだ私は
「あんたに言われたくないよ」
と
大きく手を振った
8/21/2024, 3:05:14 AM
さよならは
傘から零れ落ちた
一滴
雨後の空に架かる虹は
またお会いできる機会を…
と小さく微笑んだ
小石に笑顔を描いた私は
じゃあねと手を振り
歩き出す
8/15/2024, 12:22:13 PM
こんな風に暮らしていけたら
楽しいよねとか
どんな子供だったとか
何気ない話をして
手を繋ぎながら砂浜を歩いた
どこで間違えたのかな
間違えてなんかないよ
僕達は誰よりも素直に生きてきた
今は幸せ?
幸せだよあなたがいるんだから
……そうだね
じゃあ
来世でまた逢おうね
「夜の海で」
8/14/2024, 12:58:56 PM
自転車に乗って
涼しくなった体に
秋を感じる祭りのあと
一緒に帰ろう?と異性に声をかけられて
真夏の夜の夢!?と
ドキドキしていると
あんたの友達が好きなんだよねと言われて
あーそうですかとウンザリしながら
渡る小川の橋で
踏み外して自転車ごとドボン
夏休みラスト一週間風邪をひいて過ごした
中三の苦い青春
8/6/2024, 5:18:10 PM
あなたはいつも
優しい光で僕を照らしてくれる
だけど今日は少し
悲しそう
そうか……
あなたは
悲しみ苦しみ寂しさ
その全ても照らしていたんだよね
誰かを見守る
それは嬉しいことだけでは
無いよね
もしも叶うなら
僕があなたの太陽になりたい
あなたが辛い時に大丈夫だよと
優しく微笑み照らせる存在になりたい