朝霧の中に

映し出された人影

なにか話しているのかな？

そっと耳をそばだてる

とても柔らかく

優しい声が聴こえてきた

声の主が気になって

目を凝らしてみると

そこには一輪の鈴蘭が儚げに

揺れていた

ふふっと小さく微笑み

キミは最後にこう囁いた

あなたに幸せな約束が訪れますように……





お題「遠い日の記憶」

空を見上げて

心に浮かぶのは

あなたの笑顔

今日も笑えてるといいなぁ

遠い空の下で生きるあなたの

一日が幸せであるよう

祈りながら

缶コーヒーを飲み干した

夏のベンチ

終わりにしようって

何度も考えた

人生は無理ゲー

そう考えて

諦め出してから

無理なら攻略しなくていいやんって

考えて今も生きてます

手を取り合って

一緒に歩こう？

どこまで行くの？

ねえ

どこまで行くの？

あなたは何も応えてはくれない

手を離してよ

私はまだ行けないよ

ねえ？

手はもう離してるよ

ところで私の肩を掴む

あなたはだれ？

もう無理だよ

連れていくね。

劣等感の塊の人生で

だからこそ何倍も好きなことは

頑張って来れた

もしかしたら

劣等感こそが

優越感を与えてくれる

最高のスパイスなのかもしれない